私は原作は読んでおらず、前知識なしにのほほんと見てたので、さすがにあのシーンはびっくりしました。
いや、韓国がどうのこうのとか以前に、文脈として不自然でしょ…。
いくら日本のアニメが海外でも一部で人気があるとはいえ、メインの視聴者は日本人なわけですし、体の弱った時に出される病人食とかは
「食文化」とかいう以前の原体験とかにもかかわる部分ですので、ああいう部分では奇をてらったりしてはいけないんです。
ああいう日常的なシーンに「ひっかかり」を入れると、そこには「意味」が生まれてしまうからです。
少なくとも日本で生まれ育った人の感覚だと、病人食だといって出された鍋の中に鳥が丸ごと入ってたら、嫌がらせとしか思えません。
(ちなみに韓国でも「滋養食」ではあっても「病人食」ではないそうです。)
この件に関して、このアニメの制作会社とは違う会社のアニメ屋さんが、
「シンプルなおかゆを美味しそうに描くのは難しいので、この変更は不自然ではない」
という内容の事をおっしゃったそうですが(というか、そのツイートも実際見ましたが)、自分が病気で食欲がないという仮定で見て、
鳥が丸ごと入った鍋が「美味そう」に感じられるのでしょうか。
それ以前に、美味い美味くないよりも
「自分が体が弱ってて食べ物があまり受け付けられない」
という状態では、「美味しそうかどうか」よりも「今まで病気だった時にどういうものがうれしかったか」の方が先じゃないでしょうか。
このことがステマであるとか特定の国を意識してるとか、そういうことは二の次です。
どんな意図があったとしても、作品の演出として自国の風習や美意識を無視するやり方をされた事実が悲しいです。
国内外のニュースが常にギスギスしてるときだからこそ、アニメくらい安心して見させてください。
ちなみに、参鶏湯関係のニュースは今年の夏くらいから日米に売り込みをかけるというニュースがありまして、この作品や、今月あたりから
やたらと著名人のブログで参鶏湯が扱われるという話題を考えると、タイミング的にも腑に落ちるところがあります。
参考:【ステマ】サムゲタンが取り上げられる際「体に優しいお味」という珍しい日本語が使われる事が判明
http://blog.livedoor.jp/nanaconn/archives/20379238.htmlしかし、この話をこの日記に書くにあたって、2件ほどYAHOOニュースの参鶏湯関係の記事をブックマークしてたので紹介しようと
先ほど見てみたら、2件とも削除されてました。ふしぎですね。